アラサーの体型維持は、努力無しには無理と気付いた。
食べても暴飲をしても全く太らない基礎代謝の良さだったのだが、さすがにある程度の年齢を超えるとそれが衰えるのは現実のようだ。
脂肪が付くのも腹回りとか背中回りにだから困ってしまう。
それはそうだ。移動はいつもバイクだからあまり歩く事も無いし、家では酒を飲んで座(ざ)しているし、基本的に引きこもりが好きだから慢性的な運動不足だ。
何もしなくとも勝手に動いている心臓とか内臓がカロリーを燃焼してくれるのが基礎代謝らしいが、たとえそれが活発であっても燃焼する運動量に限度はあるし、やはり年齢による低下とともに、余剰カロリーの贅肉移行が蓄積されて、気になるまでになってしまったのだ。
これじゃあいかんと思い、腹筋を始めようと決心した最近なのだ。
50回程やってからバテた初日だったが、毎日続ければ回数も増やせるし楽になっていくだろう。そしてそれと比例し腹回りの肉も落ちるだろうと予測した。
しかし普段やらない事をしてしまうと、何かしら体に弊害は生じるものだ。ケツの皮がズルむけ尾骨(びこつ)で垂れてしっぽみたくなり、めちゃくちゃ痛くなったのだ!!
腹筋を日課にしようと鼻息を荒くしていたが、初日に激しくやりすぎ尻を痛めたので今は休んでいる。一日坊主とは、なんとも情けない。
腹筋の効果のほどを後日調べてみたところ、やはり部分痩せというのは不可能であると書いてあった。だから腹を凹ませたいからといって腹筋だけに必死になるのは無意味らしいのである。
(となると世にはびこる部分痩せ健康グッズが、いかにまがい物ばかりかが分かる!)
カロリー計算と、全体運動であるジョギングがやはり一番効果的のようだ。
摂取カロリーを抑えてもジョギングをしても、体全体の脂肪が落ちてから最後の最後に腹回りが落ちるのだとか。腹を凹ますのは遠回りの道のりなのである。
でもその遠回りに腹の脂肪が落ちる理由を知って、なるほどと思った。
お腹に脂肪を残しておこうとする機能が作用するから、最後まで腹回りは落ちにくいのだ。
お腹の脂肪が落ちにくい事は、栄養乏しくエネルギー過多な状況にあっても、なかなか人間が死なないようにするために働く、とても重要な機能だったのである!
せっかく蓄えた腹の脂肪を落としたいというのは、豊かな現代社会特有の(非常に贅沢な)悩みという事か・・・。
↑乱世をその脂肪で乗り切ったハート様の最期。
「非デブ!」
と、最期の言葉はデブを否定するものだった。
食糧難の乱世で、脂肪の蓄(たくわ)えの重要性を主張したかったのだろう。
ひでぶとは
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ご存知、ハート様の「痛えよ!」