バンドメンバーの
浪岡は、酒を飲むと胃の具合が悪くなり顔が熱くなるだけで、酔っ払うという感覚にはならないらしいのだ。よく、
「酔っ払った気持ち良さを一度でいいから味わってみたい」
と言っている。そこで提案をしたのだ。
「胃が酒を拒絶するのだったら、直腸に直接注入してみたら?」
「ぶっ!どうやってさ?」
「浣腸器で酒を注入するのさ」
「あうう・・・怖ろしい。そんなので酔えるのか?」
「原理は一緒でしょう。毛細血管からアルコールが体に回るのだから、それが胃からなのか直腸からなのかってだけの話しだよ。もしかしたら酒を拒絶するのは胃だけかもしれないし」
「居酒屋に行って、マイグラスならぬマイ浣腸器持参か・・・」
「みんな、乾杯をいやがるよね」
「乾杯したあとはどうするんだよ。みんなの前でそれを飲む(注入)ってのか?」
「飲ませてあげるよ(笑)」
「うう・・・酒の種類を選ぶ必要性もないじゃないか。味は関係ないんだもん・・・結局酒を口から味わう事は、オレには出来ないのか」
そこまでして彼が酒を飲みたいかどうかは不明である。そんな方法で酔えるのかどうかも不明だが・・・しかし、彼がその新しい飲酒スタイルを決心した場合は、応援したいと思います。