世の中には幽霊が見えるsixxセンスを持つ人間が、希少だがいる。
霊感の強い子女曰くの話しを聞いて判断するこの地上は、霊がうようよ居る事が確実みたいだ。
LIVEハウスにも沢山幽霊は居るという。
池袋サイバーというLIVEハウスには、客席とはちょっと高台に関係者が座る座席があるのだが、いつもそこには誰かが座っていて、じっとLIVEを見ているとの事だ。
目黒の鹿鳴館というLIVEハウスのトイレにも誰か居るらしく、霊感の無い人間でも気持ち悪さを感じるそうである。
友人は、精神病院の清掃のバイトをしていたらしいのだが、重度の精神病患者が暮らす隔離棟の廊下の掃除をさせられた時に、こんな経験をしたという。
両サイドに並ぶ格子のついた部屋は、絶対にのぞいてはいけない、患者と目を合わせてはいけないと強く言われていた彼だが、すぐにそれを破り、鉄格子のついた小窓から恐る恐る中をのぞいたのだという。
しかし中には誰もいない。
元々入院患者がいないのだろうかこの部屋は・・・
と、さらに鉄格子に顔を近付けた瞬間、のぞき窓の真下にしゃがんでいた患者が急に立ち上がって、彼の前に現れたというのだ。
工事現場で働いているメンバーも、重い口を開き始めた。
大きな規模の工事のある現場では、何人かが事故により必ず死ぬというのだ。
「そういうのって、あまりニュースでやらないよね」
「かなりの確率で、隠ぺいされているからね」
「ふーん」
「
サンリオピューロランドでも何人か犠牲者が出たんだよ」
「うそ~!?でもメルヘンなイメージを崩さないように、内密に処理されたんだろうなあ」
「閉園後たまに、急にメリーゴーランドが回りだして誰かが乗っているらしいよ・・・」
「怖っ!」
大規模工事の際には、必ず犠牲者が出る事は想定されていて、そしてそれに見合う予算がしっかりと工事費に計上されているとの事だった。
死んじゃう人への保障とか慰謝料とか治療費などであろう。初めて知った世界だった。
大きな建築物のかげには、かなりの確率で地縛霊がひそんでいるという事なのかなあ。
オレは霊感ゼロなので、全く見えませんけど。