多大な影響を受けたマンガ、「おぼっちゃまくん」小林よしのり著
こんなシーンがあった。
おぼっちゃまくんが先生に勉強を教わるシーンなのだが、マンガでは教師と生徒の関係が全く逆なのだ。
教壇に立つのは、おぼっちゃまくん。机に向かうのは数人の教師。
そしておぼっちゃまくんは、生徒のように机に向かう教師達に、黒板を指して言うのだ。
「この問題をぽっくん(僕)に分かるように教えられる先生は、挙手しなさい」
恐る恐る手を挙げる一人の教師。そして教師は説明を始めるのだが、
「分かり辛い説明ですねえ!全然理解できないよ。ホントにあんた教師ですか!」
と、おぼっちゃまくんは教師を叱るのだった。
自分が小学生・中学生の頃、教師は絶対の存在として君臨しつつも、理解できなかった授業は自分の理解力の無さが原因なのか?諭された時のあの言葉は、本当に僕を思ってくれての言葉か偉そうに。と、いつも疑念を抱いていた。
だから、おぼっちゃまくんが提示した教師生徒逆転の授業パターンには、とても共感してしまった当時の自分だったのだ。ま、効率はかなり悪いと思うが一つの授業形態として。
でも教師の皆さんにとっては、自分の授業展開の腕が鈍っていないか、生徒に常に分かりやすく説いているのか否かを知り得る、よい機会なのではないだろうか。
生徒が教壇に立ち、生徒が教師に通信簿を付けるこの研修を、ぜひ受けてみてはどうかと考える。
生徒の側から教師へ突きつける、逆通信簿。
授業の分かりやすさ 1
生徒への接し方 2
クラス作り 2
イジメ対策 1
カリスマ性 1
みたいな。
人気教師ランキングなるものも出来、さらに教職は洗練される。
少子化のシビアな現実。