サザンオールスターズの「稲村ジェーン」は、どう考えても最高のアルバムだ。
聴くと必ず、好きだったユキエさんを思い出す。
映画自体はめちゃくちゃつまらなかったが、サントラアルバムは何度聞き返しても最高だ。
映画を観ずともこのサントラを聞けば大まかな映画の内容は把握できる。なぜなら曲間に映画のワンシーンが挟まっているから。
曲間にSEが入るアルバムは数あるが、ほとんど聞かずに飛ばす。
黒夢のアルバムにもそのようなバージョンのアルバムがあるが、黒夢といえどもつまらないから飛ばしている。
しかし稲村ジェーンのアルバムは、この曲間のセリフがあってこそ何倍も、それに続く曲を昇華させているのだ。そのような効果を得ているアルバムは数少ないだろう。
アルバム全体を通してまとまりの無いCDも多い昨今だ。
ビートルズのサージェントペパーのような完成度の高いまとまりある一枚には、中々出会えないものだ。だから手っ取り早いサントラを聞き、アルバム全体を通しての物語を期待する。
稲村ジェーンはさながら、曲を聞くというよりも頭の中で映画を観ているような感覚になる。もちろん自分が主人公の映画だ。
中学2年の時、同じクラスのユキエさんが憎らしいほど好きだった。
「稲村ジェーン」が学校の文化祭で流れていた。全盛期だった。
ユキエさんは稲村ジェーンが好きだと言っていた。もちろんオレも好きで毎日聞いていた。
ユキエさんを身近に感じられた。ユキエさんと一緒に海水浴へ行っている自分がいた。
実際にはユキエさんと海水浴に行く事は無かった。すぐに崩壊した恋だったから。
でも稲村ジェーンの中だけで、オレはユキエさんとの恋愛を続ける事ができた。だってそこでは自分が脚本、監督兼主人公なんだもの。
CDを聴き進めていくと、曲間のセリフでカップルがやり取りをするシーンが出てくる。まだ体の関係をもっていないカップルだろう。
ホテルに誘いたい男、それに気付かない女。
「今日・・・、寄ってくか?」
「どこに?」
「どこにって・・・ホ・・・」
色々かみ合わない会話が続くが、ついに男は勇気を出して誘うのである。
女性からのまんざらでもない回答、バカ・・に続いて曲は始まった。
オレはそのやり取りをユキエさんとのやり取りに想像して、いつも心臓をドキドキさせていた。
暗い中学時代でした。
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