世の中には「裏切り」が横行する。
しかしオレは、裏切られる方が悪いと思って常に生きている。
他の男に走ったお付き合い中の女性、ダンナ以外と楽しむ人妻。
つなぎとめておきたかった女性に、されてしまった行為。
それは、全くもって男側に非がある。
スキを見せた自分を棚に上げ、女性の裏切りは許せないと言う男は、至極の見苦しさである。
女性と子供が幸せに暮らせる街作りをするのが、男の使命だろう?
ならば、ハッピーを期待して走る行為を女性の裏切りと責めるのは、やはり間違っている。
付き合っている男女間で、そういう行為はいけない事とする暗黙のお約束を行使し、女性を責める男は多々いるようだが、オレはそんな事はしたくない。
責めるなら、イケてなかった自分を責める。
他に走られた要因、彼女が走ったその彼にオレが負けた部分、足りなかった、つなぎとめておけなかった、自分に勝る彼の魅力。
それらを分析して己の向上心を図った方が、得策じゃないか?相手を責めて、自分に何の向上がある?
向上心のその先に、更なる自分のHAPPYがあると信じて。
・・・と、頭では分かっている。
物静かなジダンも、あの日は地団駄だけでは済まなかった。感情が前に出ていた。
有終の美なんか関係ねえ、だった。より人間的な彼に、逆にオレは好感だ。よほどの傷つくような事を、相手選手に言われたのだろう。
手は出さず、ヘディングで報復って、さすがサッカー選手。
オレだったら、ギターのボディで相手をぶん殴るようなものかな。
裏切りは、裏切られるほうが悪いんだ、としているオレ。 それを恋愛ではなくバンドに適用するなら、(ま、メンバーとのつながりも恋愛みたいなものだけど)自分のプレイや描く方向性や、構築する音像がイケてないとメンバーに判断されたからそういう結果になった、と考えなくてはいけないのか・・・。
苦悩してる暇があったら更なる向上心をギターに見い出そうとするが、実際は色々難しいんだよな。