「SEXをしよう」
とか、
「Hをしませんか」
に変わる、キレイな日本語って、そういえばないなあって思う。
「性交をしよう」
とは誰も言わないし、
「Hしよう」
は明石屋さんまが広めたものだから、オレは使いたくない。
変態の頭文字、HしましょうはHENTAIしましょうを略しているはずなのに、Hをしましょう、OKです。と女性に承諾されたところで、実際にHENTAI行為に及んだら、拒絶されるは必至だ。
(余談だがHENTAIはいまや世界共通語であり、ジャンル分けに「HENTAI」コーナーや「BUKKAKE」コーナーなるものがあった。開いた先のその内容は、自主規制のため割愛す)
「変態」・「ぶっかけ」、が世界に認知されているのに、「SEX」に変わる日本語がない、というのは、どうなのかと思う。
日本人はあえてそういう言葉を、作らなかったのかもしれない。
日本の美学?奥ゆかしく包み隠す事が美しい歴史があるように思う。それには共感だけど。
「○○しよう」と言葉に出さずとも、雰囲気でそのように持っていくのに長けていたのか、日本人は。だからそういう言葉も必要とされなかった、というオチなのだろうか。
それがサムライ?
それとも悪代官や悪殿みたいに、
「よいではないか、世継ぎを生まぬか」
の応酬で済ませていたのか。
性を開放する発言は、いまだタブー視されるこの日本。
海外のポルノを見ると、特にアメリカ版は、もはや営みの恥じらいや、秘め事性や隠匿性、ヤメテヤメテも良いのうち的な、そういう美しき男女のラリーは皆無だ。
スポーツと化している。
「ファッキン マイ アス !!ファッキン マイ アス !!オーイエー!オーイエー!つこぱこ つこぱこ つこぱこ つこぱこ つこぱこ つこぱこ!」
これじゃ強靭な赤ん坊が生まれるはずだ。日本が戦争に負けるわけだよなと、つくづく思う。
SEXに変わる日本語、特定の隠語すらない。
「合体」とかじゃ、品がないし・・・。
ならば、オレが作るしかあるまい。(なんだ、その使命感)
溶け合う、とかどうだろう。二つのものが溶けて一緒になる。
溶けるには熱くならなきゃいけないし、溶け合う前と後で、混ざった二人の色は何色に変化するだろう。
バラ色だろうか。不倫関係なら汚泥色かもしれない。