自分はギターを弾くのが好きなのかどうかと考えると、それはどうなんだろう?
数年前までやっていた、某歌謡歌手のバックバンド的な事。そこでギターを弾くのはとても苦痛だった。
スタジオのある日は朝からブルーで、スタジオでの音出しも、抜けの悪い音にして音量低め。全くもって目立たないようにしていた。
自分のプレイじゃなくてもこのバンドは可なのだ、という思いがあれば、弾いていても全く楽しくなかった。
そう考えれば、オレはただギターをプレイするのが好き、ってわけではないのだと思う。
内なる熱い感情を、ギターを媒体にして、吐き出したいのだと思う。
バンドの音像は、メンバーそれぞれの吐き出しを共に共有し、ドラゴンボールでいう元気玉みたいな、4個の楽器(G/B/Dr/Vo)の吐き出すパワーを合体させた「砲」とでもいうか、その発射で聞き手に共感を求める、それがRockバンドだと思う。ま、あくまで持論だが。
その発射が上手く行くように、何度もスタジオ入りして固めるのだ。
どうせ発射するなら、メガトン級の砲がいい。焼夷弾よりもナパーム弾、卓球の玉よりは砲丸、漫才師の突っ込みよりはひぐまの一撃。
だから、いくら技術の高いプレイヤー同士の競演であっても、砲の合致がなければダメだと思うね。ロックバンドは。
個人の楽器に関して言えば、内なる感情を表現したいと切に思っても、具現化したい思いが複雑化、且つ高レベル化した時そこに、個人練習やレッスンや研究が生じる。
内なる思いを、瞬時にギタープレイに変換せんが為の飽くなき追求も然り・・・これは大変だが努力次第だな。
もう一つオレは持論があって、これは賛否両論があるが・・・。
熱い心を持って弾けば、指先から見えない氣が弦からシールドに送られ、それがアンプから波動となってドーンと放射される、とオレは信じている。
気孔で人が倒れるような見えない波動。心を込めて弾けば、その念みたいなものが必ず放射されるはずだ。それを信じて、今日も明日も元気に楽しく弾こうと思う♪
チープな思いじゃ、どんな高い楽器やアンプを使っても、スカスカな虚像の音しか出ないはずだ。
でもチープな思いってなんだろう。LIVE後に女の子が言い寄って来ていい感じになる、そんな期待を、ちょっとでも込めて弾く事だろうか!?
うーむ、たまにそういう期待は入り混じっている・・・
まだまだか、オレのギター道。
滝にあたって来よう・・・