オレは毎日バイクに乗っている。
今日の数時間後、もし事故死がオレに訪れたら?と考えるのだ。
まず、このブログはユーザー不在のまま、インターネット内に浮遊し続ける・・・。
アクセス方法は本人のみぞ知る暗証番号で守られるが、今日がブログの最終回だ。
さよなら自分。そしてさようなら、みなさん。
こっそり暗証番号を誰かに委(ゆだ)ね、このブログを継承させるというわけにもいかないしなあ。一子相伝のこのオブラートなし手記、なんてね・・・
インターネット上でしか交流のない人などは命日以降、全くオレから返信が来なくなり、オレの事をなんて希薄な野郎だ、と思うであろう。
オレが死んだと思う事は到底ないからだろう。そんな事すらを知る術がないインターネットとは、希薄なものだな。
「違う、希薄野郎なのではない!オレは死んだんだよ!」
と、あの世から思うだろう。
ま、オレは悪行がたたって恐山経由の地獄行きだろうから、そんな余裕はないと思うが。
オレの死後、録り貯めていたパソコン内のH画像が、第三者の目に触れてしまうのもちょっと恥ずかしいな。
数週間そのフォルダにアクセスがないと、自動的に中身が消去されるような、そんな時限爆弾みたいなソフトってないだろうか?
バイク好きはそれなりのリスクを背負っているので、ドナーカードは常に携帯している。
自分が提供してもよい臓器には、丸を付ける事になっているこの臓器提供カード。角膜はダメだが、肝臓はいいよ♪みたいな感じで書くのだ。
オレは全てに丸を付け、備考欄には、「全部持ってけ」と書いている。
ド近眼の角膜、埼玉のダイオキシンにやられた肺、大量のアルコールを浴びた肝臓でよければどうぞ。
例えば今日オレが死んだら、ネットからのメールでしかつながりのない人たちには、どうオレの死を知らせればよいのだろうか。
オレの死亡告知の文章を事前に用意しておき、誰かがオレの遺品整理をした時安易に見付かる場所に、それを置いておこうか。
自分の死亡告知を、インターネットでしかつながりの無い人に、代理を立てて変わりに送信して貰うのだ。
「やあ、オレだよオレ。このメールが君に届いたって事は、残念ながらオレは死んだんだよ。生前に依頼しておいた、オレの代理人がこのメールを君に送ったのさ。今オレは違う世界の住人になっているんだ。そっちの世界にいた時は、沢山世話になったな」
オレへの返信は
イタコを介してちょうだいね。