奥さんからの返信はすぐに来た。昨日の三回忌で、毎年の命日に送っているショートメールは、今年で一区切りつける事を伝えたのである。
彼の命日は忘れないし、墓参りにも絶対に行きたい、最後までオレたちに連絡をしなくてよいのかと言ってくれていた彼の両親にも、よろしくお伝え下さいとも。
返信には、いまだ納骨していなく、青森の実家にあるお墓に分骨しているとの事だった。
先日池袋で共通の友人である和也と飲んだ時、兼田の話を沢山して、なかなかお墓参りも出来ないし、奥さんとも面識が無い、どうすればいいのかね、であれば面識あるお父さんに連絡してみようと、和也が提案したのである。
その事も奥さんへのメールで触れてみると、分骨されてあるお墓の場所を教えてくれると思います、との事だった。
10月中旬に和也、再度上京との事で、打ち合わせを兼ねて飲む予定である。
彼の死より三年、着々と線香をあげられる日は近づいている。