親父が青森市にて出張だったのでそれに便乗し、母親と共に北上した。
浅虫温泉の厚生年金ホテルに前泊する事となった。
県からの補助付き滞在らしい。
今問題になっているあれか?とも考えたりしたが、オレにはそんな事どうでもよくってただ、温泉と大酒とお刺身定食を食える喜びでいっぱいだった。
実家に帰ると、規則正しい生活が待っている。
今日なんか、正月振りに朝食を食べたもんだから、お腹を壊してしまった。
途中、整腸剤を購入。
本日はかなり天候が悪く、八戸の一部は洪水に見舞われたそうで、車を走らせている時もスコールのような雨が時折降った。
着くとホテルの玄関で、プチねぶたがオレを出迎えてくれた。
荷物を置いてすぐ、風呂に入った。
親父は先に上がったので、オレは一人で風呂上りに、髪の毛を拭いていた。
すると、御年80才くらいのお年寄りが入ってきた。
オレは瞬時にイタズラを敢行。
脱衣所の椅子に腰掛けて、顔があまり見えないようにうな垂れ、バスタオルを胸に巻き、長い髪の毛を女々しくいじる姿をしたのだ。
そして鏡越しに、脱衣所に入ってきたそのお爺ちゃんを、オレは観察していた。
お爺ちゃん、フンドシだった・・・
まだオレには気付かないようだった。
フンドシを脱ぎ、浴衣も全部脱いだ辺りで、お爺ちゃんはついにオレを確認。
びっくりした様子だった。
浴衣を握って、フンドシで前だけ隠し、尻丸出しで脱衣所を出て行った。
やはり女と間違えたよう。
一旦男性用浴場を出て、もう一度確認してきたようだった。
お爺ちゃんゴメンね~(笑)
最後まで自信なさげな、フンドシ爺さんをちら見しながら、貞子のように髪の毛も結わず、戻ってきたお爺ちゃんの前から立ち去るオレ。
浴場への扉も、恐る恐る開けるのかな、などと考えたら、ますますおかしかったが、背徳感にもちょっとは襲われた。
夕飯はお刺身定食。
夜は近くの別ホテルに、津軽三味線の公演を聞きに行った。
風呂上りに浴衣で、ホテル備え付けの下駄を履いて。しかし、テンガロンハットは欠かせない(笑)
若いオナゴが二人で弾いていた。
三味が揺さぶるじょんからを、オレも弾いてみたくなった。