一昨日、シャーク心霊相談室に電話をしたのだ。
一通りの挨拶を終えいざ
本題に入ろうとした途端である。詳しく事の経緯を話そうとしたその瞬間、電波が混線、シャーク氏の声が全く聞こえなくなったのだ。
オレが居る三階の作業部屋で普段、このような事は無い。背筋に冷たいものが走った。後ろの階段へと続く出入り口を振り返った。
「ケンケ・・・聞こ・・・( 無音 )」
「(無音の受話器に向かい)場所を移動しますね」
「(無音)」
和室へ移動、
「もしもーし!」
「(無音)」
二階の台所へ移動、
「もしもしもしもし!!!」
「(無音)」
『ツーツーツー』切れる。
三階作業部屋へ移動、トゥルルルル、携帯が鳴る。
『着信アリ シャーク氏』
「もしもし」
「あー、もしもし」
やっと混線はおさまっていた。
霊にニオイは伴う場合がある・(ケンケンが見たかもしれない霊が)透明だったにも関わらず徐々に形がはっきりしてきたらマズイかもしれない・同じような場所で同じような体験それは地縛霊←やめてー!!一人部屋で声を荒げた。
今度飲みましょうと電話を切ったのだった。
彼女にシャークさんと今日電話してたら混線して背筋ぞわぁ~云々と言ってみると、
「お化けがシャークさんと話すなっていう警告じゃないの」
「・・・」
霊体が携帯の電波妨害にも長けるようになっているとは、なんて現代的な霊かと、一人苦笑した。
先輩シャーク氏の見解
脅かすつもりは無いけど、
多分地縛霊だと思うよ。
けれどケンケンに
何も霊障が無いのなら、
気にしないで良いと思うよ。