・こ コスプレに眉唾コスプレをしているファンと、していないファンの間で起こるいざこざを、HIDEは懸念していたようだ。
コスプレは嫌いではないが、気配りはしてほしいといった心中だったか。
HIDEのファンが自分のコスプレをすることは、最初の頃は嬉しかった模様。
しかし、次第にコスプレをしたファンが徒党を組むようになり、コスプレがエックスライブには必須のドレスコード(冠婚葬祭の服装規定やレストランでノーネクタイ禁止の類)のようになってしまう事に、懸念を感じていたようだ。
コスプレ VS 非コスプレは、「どちらが気合いが入っているか」という、いざこざの原因でもあったのだ。
エックスメンバーや歌詞を模した特攻服を着てドーム前で「気合入れろ~!」とか、円陣組んで寒いファンいたよな~。
エックスは好きだがそういうエックスファンは好きじゃない。サッカーは好きだがサポーターが好きじゃないのと似たようなもん。
そんなだから、Xのライブに行ったことがないファンにとっては、普通の格好ではライブに参加しづらい印象を与えていたのだろう。
当時のワイドショーやファンクラブの会報誌で、コスプレをしているファンをよく取り上げていたのも要因と思われる。
普通の格好だと浮きそうだから、やめとくか。。まあまあエックスは好きでちょっとライブを観たいだけなのに・・・そんな初心者のファンも多かっただろうか。
実際ルナシーのライブへ行った時に、周りがコスプレばかりで疎外感を感じた。オレはなにも地味な格好で行ったわけではなかったのに!
他のバンドのライブにHIDE自身のコスプレをしていくのも、やめてほしいと思っていたとか。HIDEがそのバンドのライブに客として行った時、不愉快を感じるとの事。バンドに対して「失礼」であるという事か。
HIDEはライブには楽な格好で来てほしかったのである。保守的なファンばかりではなく、より多くの人にライブへ足を運んで欲しかったからだ。
だから、ソロコンサートで「武装してこなくていい」と言い、エックスの会報では、
「単純に楽しむ事に何もハードルはいらない」
「みんなあれが好きだ、これが好きだという事で共鳴すればいいだけだよ」
とファンにメッセージを送ったのである。
その効果もあって、徐々にコスプレは減っていったようだ。