一昨日、池袋豊田屋で先輩恵比寿氏と飲んでいたのだが、やっと親指の骨折が治ったとの事で、良かったですね。
その流れから、過去の『やっちまった』談義が盛り上がったのだが、まずはオレからという事で、火吹き失敗顔面大やけどはまあいいとして、崖から落ちそうになった事があるのだ。
実家青森に帰省中、飲酒後の高揚感から海を見たいと車を走らせ、三陸沿いを友人とドライブしていた。
三陸海岸と道路を隔てる防波堤がしばらく続くのだが、その日は昼にも来ていたのである。
防波堤を越えたすぐ下は海の所がほとんどなのだが、稀に防波堤から海に向かって階段が伸びている箇所があり、砂浜に降りて遊んだのだ。
しかし防波堤は、階段がある場所と無い場所があるのだった。
夜に再度訪れ、そこを昼と同じ場所と誤認、ふざけて、うわー落ちるーと防波堤に登り海側へ足を放り投げたのだ。そこには足が着くはずの、海へと続く階段は無かった。
ずるっと体が落ち、必至に両腕で防波堤を掴んだ。ザパーンザパーンと、漆黒の底から防波堤に叩き付ける黒い波が、ぶら下がる足の先遠くに広がっていた。落ちたら、確実に死ぬ!
必死で防波堤の壁を蹴って上へ這い上がろうとするも、その大波返しの壁は、内側に反っているのだ。何度やっても壁に足は届かず、虚しく空を切るのである。助けてくれ!!
友達三人で来ていたからよかった。両腕を二人に掴まれ引っ張られ、肘の内側を防波堤の角にこすられ血だらけになりながら、なんとか地上へと生還したのだ。完全に酔いは覚めていた。
このエピソードにはさすがの恵比寿氏も勝てないだろうと思ったのだが・・・
氏は18歳頃、バンド練習後の帰宅の運転中、睡魔に襲われ、ハンドルを握る手がガクッとなり急に右折、対向車のトラック脇腹に突っ込んで回転、横転、フロントはぺちゃんこ、廃車になったとか。
これ、あと一歩手前でガクっときていたら、正面衝突ですよね。即死ですよね。
負けた・・・←勝つなよ