昨日もボイトレが志木駅前であったのだが、ちょうど終了時間の19時半は、彼女の帰宅時間と同じくらいだったのだ。
「いま終わった、どこにいるの?」とメールをして2分程で、「いま志木駅だよ、一緒に帰ろう!」と返信があったのである。
オレはボイトレ教室に傘を忘れた事に気付き、舞い戻る中途で、ボイトレ中は携帯をマナーモードにしていた事もあり、その返信に気付かなかった。
まだ志木駅に着かないのかな、それじゃあ一足早くに帰宅してバイクに乗り換え、彼女を迎えに行けるだろうかなどと思い、急ぎ足での帰宅中に、電話が鳴ったのである。
「すぐにメールしたのに、待ってたのに」と彼女は言っていた。
電話を切った後にメールを確認すると、『いま志木駅、一緒に帰ろう』、その3分後くらいにも、『丸井の前に移動して待ってるよ』とメールがあったのだ。かわいそうな事をしたと思った。
帰宅してすぐに彼女も帰宅したのだが、オレはメールに気付かなかった自己嫌悪で口を尖らせていた。彼女も「ひどいよ」とぷーんとなっていた。
男が不機嫌になるのは、『相手の思い通りの期待に応えられなかった』自己嫌悪である事がほとんどである。
女は、自分の思い通りにならない事に不機嫌になる事がほとんどだろう。
ここが男女の不機嫌になる理由の、決定的に違う所である。