かつて朝霞台駅前にあったカウンターのみのカレー屋が美味かった。
なんていう店名だったろう。C&Cに似たような店名だったような。いや、実際にC&Cだったか?いまは「おむすび専科 朝霞台店」が入っている場所にあった。ここ。
昔の八戸駅にあった立ち食いそば屋のように、がらがらと軽い扉を開けると、厨房と隔てるように一本のカウンターがあって、8脚くらいの椅子が並んでいた。
席に着くと厨房の壁にメニューが表示してあり、カウンター越しに中で調理をしているおばちゃんに注文するのだ。前払いなのでその場でおばちゃんに代金を渡す。確かなんのトッピングも無いポークカレーが280円だった。
お金に余裕がある時は笹身をトッピング、ビールはカレーに合わないのだがたまに注文した。カウンターに備え付けのしその実を大量に掛け、皿を緑一面にして食べるのが至高だった。
立ち食いそば屋のように、ご飯にカレーを掛けるだけだから、八戸の八幡にある
ラーメン大将並みに来るのが早かった。
時間が無いサラリーマンにも重宝されていたはずだし、このような立ち食いカレー屋が増えてもよい様な気がする。カレーは国民食と言っていいほどだから。
同じ国民食のラーメンよりも手頃だと思うのだが、駅前はそば屋かラーメン屋か牛丼屋ばかりだ。
ちなみにオレが警察に誤認逮捕されたのは、このカレー屋から出た直後だった。朝霞市幸町のリサイクルショップで購入した自転車が、盗難品だったからである。
刑事が、カレー屋の前でオレが食い終わるまで張っていたのだ。
数年後、そのリサイクルショップの経営者の一人が詐欺で逮捕されているから、その自転車、お前が盗んできたんだろ(笑)!