どちらかというと死後の世界や幽霊などは信じていなかったのだが。
いや、そういうオカルトとかは大好きで、そんな世界があれば面白いだろうなとは思っている。でも、多分無いだろうと。
死というものはパソコンに例えたらおそらく、寿命や故障で電源が入らなくなった状態だと思う。もはや顔(デスクトップ)に何の動きも無い、それが死ではないか。
死んだら無のはずで、その先に天国だの地獄だのを見い出すのは、人間の願望や畏れでしかないのだと。
でも、やはり霊の世界はあるのか?と思わされたのだ。部屋を借りに来る人を接客する、不動産屋勤務の飲み仲間、スギハラ氏の話しを聞くと、である。
昨日は沖縄のユタ、いわゆるシャーマンというか霊媒師というか、青森でいうイタコのようなもんか?が来たらしいのだ。
ユタ:出典ウィキペディア
普通にそっちの世界の人間が見えるらしく、部屋を決める時にはそれが決め手になっていたのだとか。
霊感のない人であれば、部屋に初めて入った時の第一印象とか、日当たりとか、眺望とか、そういので決めるが、そのユタは“先住者”との相性で決めるというのだ。
というか、必ずだれか空き部屋に居るのかよ!と今住んでいるオレの家も心配になったのだが、相性が合えば別に共存(同居?)も可能で、ユタはそれを目で確認できる、一般人は住んでみてからなんとなく居心地が悪いとか、違和感とかでその同居人との相性の悪さを感じる、という事なのかな。
何件か部屋を案内し、ここもちょっと、あそこもうーん、と続き、ここはないだろうなという物件を最後に案内し、部屋に入った瞬間そのユタは部屋を見渡して、
「あ、ここにします!」
と即決したのだとか。ここかいな!と驚いたとの事。誰にも見えなかったけどそのユタには何かが見え、何かを感じ得ていたようだったと、スギハラ氏は言っていたのだ。
見えていないのに見えるなどと、部屋を借りにきた不動産屋でウソを付くメリットなどないし、TVの自称霊媒師とは違って、信憑性があるのだ。
これは生まれもった能力であり、見える人は子供の頃から見えるらしく、それを一生背負っていかなくてはならないとか。歌手のCoccoもそれに苦しんでいるようだ。
ユタ 人物:出典ウィキペディア
最初は精神病のように苦しめられ、それを受け入れて神事の世界に入らないとさらに苦しむ事になるとか。
沖縄の言葉でカミダーリィというらしいが、強制的にこっちの世界へ来い、さもなくば更に苦しむ事になるぞ、というのは、カミ(神)というより悪魔憑きのような気もするのだが、果たして・・・