「キモイメガネの長髪おじさんって言われた事、まだちょっと凹んでるよ・・・」
公園でキモイメガネのおっさんと言われる
先日の公園で子供達にキモイと突っ込まれたオレは、その事を助手のJにもう一度言ってみたのだった。
子供達はオレと遊びたかっただけという事をオレは知っているので、ホントは全く凹んではいないのだが、助手のJはたまにオレをオタクな気持ち悪いキャラに陥れて、子供たちと同じようにオレを茶化す事が好きなこともまた、オレは知っているのだった。
だからいつまでもちっちゃい事を根に持つ、それこそキモイキャラ風に言ってみたのだ。
それを知っているだろうJは、そんな気持ち悪い人に突っ込むように言葉を返してくれるのである。
「キモイ長髪って言われて、僕はもう立ち直れない」
「うわー、固執しすぎ。根暗!」
「だって、僕は気持ち悪くなんかないよ。普段はメガネじゃなくってコンタクトだし、長髪だってロックなシャギーも入ってるし、ギターも上手く弾けるし、イケてるはずだもの。ブツブツブツブツブツブツ・・・」
「やっぱりキモイ(笑)ギターオタク!メタルはオタク!気持ち悪いはメタルであり、ダサイはヘヴィメタル!ワタシはヴィジュアル系しか認めない!そう、認めない!」
「オレはヴィジュアル系とメタルとクロスオーバー!どちらでもあり、どちらでもない。音楽に壁は無し!音楽に国境は無し!融合!融合!結合!迎合?」
「はいはい、分かったよ、キモイおっさん♪」
「銃よりもギターを!爆弾よりROCKの爆音を!核施設よりコンサート会場を!多国籍軍より、千人編制のロックバンドを!!ふーっふーっ、取り乱してすみません」
「それをこの間の公園で、子供たちに諭してあげたらよかったんじゃないの(笑)」
「キモイと言っていたあの子供たちの中から、ギターを弾く子が現れるかもね。実はキモイは感情の裏返しで、オレに憧れていただけなのさ」
「自意識過剰~(笑)」
「それもワタシの形成要素の一つです」
「開き直り(笑)?」
「でも、いざ子供を前にしたらキモイオタクを演じてしまい、ギター以外のいらぬ事を言うでしょう・・・」
「子供になに言うのさ」
「君は、どうやって生まれてきたか知ってるぅ~?とかね(笑)」
「せ、性教育!?」
「君はお父さんとお母さんが夜にしている事を、知ってるぅ~?」
「ははは(笑)ショックを与えちゃうよ!」
「どうしてパパとママが夜に早く君を寝せようとするか、知ってるぅ~?」
「やっぱアンタ、キモイおっさんだ」
「ママはうめいていたけど、苦しんでいたんじゃないよ。パパがママに乗っていても、ママをいじめているわけじゃあないんだ。詳しく聞きたい子、いるぅ~?」
「やめろ~!」