原作からのパワーUP度 70
恐怖度 70
期待通り度 75
総合評価 70点
06年、1006年、そして2006年6月6日。
千年に一度の666。
「オーメン」のリメイク版を見るため、一人この日、映画館に行ってきた。
2006年6月6日を封切にするなんて、映画配給会社も粋な事するなあと思い、便乗。
そういう茶目っ気が大好きだし、悪魔崇拝もヘヴィメタっぽいかなと思って。
因みにオレは恐山信仰なので、何教徒でもない。
しかし、大学の追試論文で、イスラム教についてのレポートを何十枚も書いたから、宗教には多大な興味はある。
【イスラム教徒 VS ロッカー】
自分の宗教観については、いつか書いてみたいと思う。
カラダに666のマーク(アザ?)を持つ、反キリストな悪魔の化身が、子供の体を借りて生まれる・・・
っていうのも、聖書の盲信者が作り上げた妄想の怪物だとは思うが、あの読んでもつまらんような聖書を元に秀逸の映画を作り上げるっていうのは、まさに芸術に思う。
ダヴィンチコードもしかりか。
普通の子供として育つ、悪魔の化身ダミアンを、
「この子おかしいかも」
と暴こうとする者が、不慮の事故に見せかけられて次々死に追いやられる。っていうのがこの映画のお楽しみ。
このリメイクの見どころは原作よりも映像技術の向上で、死なせ方がパワーアップしている所に見い出せるだろうか。
悪魔の見えない負のパワーで殺される、その前触れに流れるクラシックな合唱が今回は無かったのがちょっと期待外れ・・・と思ったが、それは間違いだった。
しっかりエンドロールで流れていて、一人でニヤリ(笑)
NYのテロや、近年の東南アジア大津波や、ニューオリンズを襲ったカトリーナも、悪魔の子が生まれる不吉な前兆として映像に組み込まれているところも、リアリティがあって見どころの一つだろうか。
現実とフィクションの融合も芸術に感じるし、ありだよなって思った。
個人的にはリメイク版よりも原作の方が好きだ。
原作の方が陰鬱な感じでよりリアルな恐怖に思う。
因みにオーメンシリーズは4が一番面白いと思う。後味の悪~いあのオチは、シリーズで1番だ。
オーメン2、3はつまらないので観てはいけない!他にもダミアンと表記されたオーメンモドキの映画もあるが、もっと観てはいけない!
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