数年前のクリスマス時期に、老人ホームの慰問というかたちでバンドで出向いた事があった。
いいのかな、オレ達メタルバンドだけど?
さすがにギンギンのスラッシュナンバーはまずいという結論になった。
「ちょっとくらいはやっちゃおうよ」
と、オレ。
「さすがにやばいでしょ。点滴打ちながら見に来る人もいるんだぜ?」
と、仕事をGETしてきたベースの浪岡。
メタルナンバーは封印し、その日はお年寄り仕様?に、真っ赤なお鼻の~とかジングルのインストなどを演った。歌物では井上陽水とか神田川をやったっけ・・・
しかしお年寄りからの感想は、
「知ってる曲が全くない」
であった。
陽水とか神田川は、うちらの感覚では「古い曲」だったが、今回の客層的には合わなかった事に愕然とした。
軍歌とか青い山脈とかひばりなどだったか・・・
お年寄りの前でもミーハーギャルの前でも、LIVEはLIVEだ。リスナーを楽しませられなかった事が悔やまれた。
唯一ウケた事があった。当時のオレの赤毛だ!