TV東京でオーディションがあったので行ってきた。
イケてるメンバー、略してイケメンたちでバンドを組ませてデビューさせようという、いかにも商業ロックの匂いプンプンでTV向けヴィジュアル優先の寒い企画である。
友人からそのオーディションの企画があるのを聞き、勧められるがまま書類を送ったら通過したので、第一次審査に行ってきた。
オーディション会場にいたのは300人くらいだっただろうか。
15時に天王洲アイルにあるTV東京のスタジオに着いたのだが、自分の出番まで待ち時間が長い長い。
でもそれはそうだよな、一人多くて一分の自己PRをしても、300人居れば300分だ。オレはエントリーナンバー165番目だった。カメラの前に立ったのは21時半だった。
第一次審査前の書類審査を、もっと目の細かい振るいに掛けて欲しかった。
イケメンバー募集の企画なはずなのに、イケてない容姿のやつ沢山いたし、その勘違い自称イケメンの無意味な審査のために(ことバンドの事になるとシビアなので言葉悪いが)こんなにも待たされる事に、一人ムカムカしていた。
イケメンバーとして集まった人たちを見回してみた。以下箇条書
●ロッカーぽい人はほとんどいない
●普通の髪型の人が多い
●長髪はオレだけ(まじ)
●染髪野郎も皆無
●ホストかソフトヴィジュアル系か曖昧なありがちスタイル多数
●その容姿でよくエントリーしたよな・・・
●え!?30代なのによくエントリーしたなだと?
という印象を受けた。
しかしキレイ系のエントリー者は数人いた。オレの前にいた2人はカッコよかったなあ。
合同での収録が個人の収録の前にあったのだが、とても演出が寒くてオレはカメラに映らないように終始うつむいていた。
企画自体寒いだろうとは最初から思っていたが、そこまでとは思わなかったから、今は合否なんかどうでもよくなっている。
メディアに出るチャンスをきっかけに、自身のプロジェクトであるRÖUTE&スケベ椅子の何か足がかりの足しになればと思って今、個人的に動いている。バンド全体でスケジュールを合わせたりするのが難しいからだ。
そういう根底があれば寒いなどといわず、可能性の全てに心飾ればいいのかな。自分が一番嫌悪していた最もROCKじゃない行動なだけに葛藤・・・
メンバーはそんなオレの心情を汲んでくれるか。葛藤の中でオレもはっきり言わないから、裏切りととられたりする。心外。
もしかしたらオレが映る可能性があるので、ON AIRは絶対に観ないでください。
http://www.tv-tokyo.co.jp/itz/index.html