伊豆の天城山には浄蓮の滝以外に、
天城山心中というものがある。
ラストエンペラーでおなじみ、満州国の皇帝溥儀の姪にあたる、愛新覚羅慧生(あいしんかくらえいせい)女史が、八戸出身の同級生、大久保武道氏とともに心中を遂げた場所である。
天城山心中 若い2人の純愛 悲しい結末に D東北
結構事件としては大きいと思う。しかし満州国は日本の傀儡国家であったという歴史から、ひっそりと語り継がれている部分があるのかもしれない。
こういうかたちで八戸の人間が歴史に名を刻んでいる、というのもあまり大きな声では言えないのかもしれないが。
今月も伊豆に行く予定なので、いわゆる『天国に結ぶ恋』の舞台となった心中現場を訪れてみたいと思う。
・・・って不謹慎かな。
実はこの心中事件は、輪廻ではないかという見解が興味深かった。
天城山心中と椿山心中
天城山心中からさかのぼる事800年前、夏泊半島(青森県東津軽郡)の椿山において似たような心中事件があった。
源義経が逃れ途中の八戸滞在中、地元の豪族佐藤家の娘と深い仲になり、義経が既に北へ逃れた後、娘は鶴姫を産む。歳月が流れ、成長した姫が恋に落ちる。相手は地元八戸の阿部七郎という武士である。しかし、阿部家は頼朝に仕える身であり、(敵同士の)義経の遺児との結婚など不可能。思い余った2人は義経を慕って蝦夷地への逃避行を図ろうとする。そして夏泊まで来たとき、追っ手が迫った。2人は半島の絶壁で胸を刺し違えて、海に飛び込んだのである。
義経伝説というのがある。北へ逃れた義経は海を渡り中国大陸へ降り立った。実はチンギスハンとは、義経であった。というものである。
義経=ジンギスカン伝説を追う
愛新覚羅家は、このチンギスハンの流れをも汲んでいるとか。
天城山心中で亡くなった愛新覚羅慧生女史が、椿山心中で亡くなった義経(チンギスハン)の遺児、鶴姫の末裔であったとしたら。そしてその相手はどちらも八戸の男だった。
うーん、これがもし輪廻転生のなせるものであるならば、この世は本当に浪漫に満ちている。
それこそ和嶋さんも好きそうなジャンルであり、似たようなコラムも書いていた。
「第五回 見えない話」和嶋慎治 浪漫派宣言
さらにその末裔は最近、プリケツ出してがんばってますが(笑)
清朝皇帝・愛新覚羅家の末裔モデル人気[中国]
このプリケツ末裔モデルが八戸の男とできたりとか色恋沙汰とかあったら、衝撃的。
輪廻転生
2006/8/30 夏泊半島にて