デーリー東北の号外きた!
電子号外はこちら(pdf)
オレは郷土の誇りを久々に感じました。
日本中に散らばる青森県南部人も、沢山同じように感じたと思う。
本当にどうもありがとう。
電波(八戸工大一高校)の、甲子園出場初勝利の余韻はまだ抜けぬ。
この勝利の大きさは、地元民にしか分からないのではないかな。
青森山田、八戸光星以外の高校が12年ぶりに青森代表になって、ほんと嬉しかった今年の甲子園なのである。
そんな八戸工大一高に対し、
「12年ぶりの青森県代表、がんばれ!」
と、誰かの激励コメントを見つけたのだ。同感に思った。
『12年ぶりの青森県代表』、この言葉の意味は大きいのだ。
今回、青森県代表の八戸工大一高には、野球留学生が一人もいなく、地元選手のみで構成されているのだ。あるべき姿だ。
1 中山 勇也 3 横浜 横浜町
2 小笠原拓也 3 木ノ下 おいらせ町
3 田中 大樹 3 福地 南部町
4 中村 晃大 3 下田 おいらせ町
5 豊川 祐貴 3 五戸 五戸町
6 藤田 紘史 3 福地 南部町
7 宮崎 隆輝 3 道仏 階上町
8 下畑 大輝 3 道仏 階上町
9 野藤 龍 3 白山台 八戸市
10 紅谷 翔 3 下長 八戸市
11 上平 聖也 2 大平 むつ市
12 佐々木基将 3 十和田 十和田市
13 中平 拓磨 2 田子 田子町
14 佐々木涼輔 3 八戸東 八戸市
15 上沢 輝洸 3 田子 田子町
16 津取場 亮 3 宿戸 岩手洋野町
17 玉田 尚也 3 大館 八戸市
18 久保田正志 3 角浜 岩手洋野町
19 佐々木周平 2 八戸東 八戸市
20 古川 慎也 2 中里 中泊町
先発メンバーに福地が二人も・・・中学一緒だ。
過去に出場の山田や光星は、青森県代表とはいっても関西出身中学の選手ばかりで、非常に違和感があった。
青森県代表なのに、
「おかん、甲子園出場決まったで、見といてや!」
とか、過去12年間そんな抱負をよく聞いていたのだ。おかしいでしょう。
青森野球留学の違和感
でも今回は純青森県代表選手の、純粋な青森の勝利なのだ。
嬉しさは、本当に大きい。
こんなにも沸いている余韻の中、自分自身のくだらん過去を絡めるのはどうかと思うがこの勝利で自分も救われた。
今まで自分は中学時代が凄くイヤで、その過去を消したいくらいに思っていた。
そんな中、大活躍だったキャプテン藤田選手と4番打者の田中選手は、自分と同じ中学出身じゃないか!実家も近いじゃないか!
そんな同窓の活躍を見ていたら、自身の出自をくだらなく嫌うミジンコさに、恥ずかしくなってきたのだ。
オレの中に今まであった思いまでも、その金属バットの快音で払拭してくれた昨日の勝利だった。
出自や地元を思うって、こういう事だよなあと、改めて気付かされた。
全国に散らばる青森県南部出身者は、誰もがありがとうって言いたがっていると思う。遠くにあっても一斉に郷里へ思いを寄せていた瞬間だった。
そんな余韻を楽しむほろ酔いの今宵、もういい加減寝なきゃな。
八戸工大一が夏の甲子園初勝利
「野球留学生」が集まる高校も気になったが、「地元の球児が甲子園に出場すれば、みんなもっと喜んでくれるんじゃないか」という気持ちがわいた。
毎日新聞 2010年8月7日 20時47分