しつこい新聞の勧誘が朝霞市内のうちにも来た事がある。
この手の勧誘組織は、
新聞拡張団と言うらしい。
やくざ風チンピラみたいな、一番嫌いなタイプの男だったな。
とても不愉快な思いをした。だからせめて当ブログの読者にはそんな思いをしてほしくない。そんな願いを込めオレの経験談と、その対処法についてと、彼らがどういう組織なのかについてをまとめてみようと思う。
体験
部屋のインターフォンが鳴ったので受話器に出てみると、
「管理のものです」
普段は怪しい訪問者は完全無視なのだが、マンションの管理をしている不動産関係の人かと思ったのだ。
迷わずドアを開けて、しまったと思った。それはあきらかにまともな訪問者ではないと瞬時に悟ったからだ。
「ここら辺の新聞を管理してるものです」
(き、きたねー。マンションの管理の人じゃないのか)
タバコのにおいをプンプンさせ、上下ダボっとしたジャージを着た茶髪アニキって感じだった。
「いや、新聞はいらないっす」「だからいいです」「新聞取ってる余裕ないんで」「どんなに言われても絶対にとりません」
何度同じ事を繰り返しても、執拗(しつよう)に新聞を取るよう返してくるのだ。そして業を煮やした茶髪アニキは、オレが半開きに押さえていた扉をぐいっと引っ張って、ついに玄関に上がってきたのである。
一人暮らしの部屋の玄関は非常に狭く、大人一人がやっと立てるくらいである。もの凄い圧迫感。
「ちょっ、入ってこないで下さいよ」
と言うと、
「オレは飛び込みの営業なんですよ。営業は玄関の中まで入ってきてやるでしょうが、普通」
「そんな高圧的な営業ってありますか、おかしいじゃないですか」
すると自称営業マンの茶髪アニキ、
「オレは玄関だけで家の中まで入ってはいないし、ちゃんと敬語も使ってるし、そんな風に言われたくねえっすよ!!」
ついに切れ始めたのである。これはやばいと思った。相手はプロだ。
相変わらずこちらが何を言っても新聞取るまでここを動かぬ石像だし、もう限界だと思った。
ここでオレは電話を掛ける素振りをした。救援を頼もうというような素振りだ。
それでも茶髪アニキがひるまなかったらきっと本当に電話で救援を呼んだだろう。近所に住む叔父か、叔父が出なければ110番もじさなかった。それくらい恐い思いであった。
さすがにここで彼は撤退するに至ったのである。
「オレ以外にも“営業”は沢山いるんで。また誰か寄こすんで。読売です」
などと捨てゼリフを吐き、彼はやっと去っていったのだ。非常~に不愉快な時間だった。
読売のバックがやくざ(CIA下部組織)だとはその時は知る由もなかったが。
朝霞に住んで以来こんな思いは初めてだったから、とても残念な経験だった。でも巧妙な手口に騙されドアを開けてしまった自分が軽率だと思った。
これ以降、より訪問者には警戒しながら、今日も一人暮らしの生活をしている。
対策
部屋のインターフォンが鳴ったら・・・
●必ず訪問理由を聞く
●のぞき穴などで来訪者を確認し、必要に応じ居留守を使う
●チャイムは全て無視。無視したところでこちらが困ることはひとつもないはず。郵便局や宅配便なら再配達か、後でこちらが取りに行けばいい
●購読・購入の意思が無いのなら呼び出されても安易に玄関ドアを開けない
●商品券を置いていくなどと言われてもインターフォンかドア越しに「いりません」「帰ってください」とはっきり断る
●「いいです」「結構です」などという曖昧な返事は避ける(そこにつけ入れられる)
●やむを得ず開けるときは必ずドアチェーンを掛けて開ける
●宅配便の配達を装っている場合はどこからの荷物か、どこの宅配業者かを確認すること(大手宅配業者は必ず社名を名乗る)
さらに酷い場合の対策
●110番通報し警察官の派遣を求める
●違法行為に対し被害届や告訴状の提出という手段も
法律を盾にする
■脅迫による勧誘→
脅迫罪(2年以下の懲役、50万円以下の罰金)
■暴行による勧誘→
傷害罪(15年以下の懲役、50万円以下の罰金)
■何度も帰るように言っても長時間居座る→
不退去罪(3年以下の懲役、50万円以下の罰金)
■ドアを無理やり開ける・足や指をドアに入れる→
住居侵入罪(3年以下の懲役、50万円以下の罰金)
■うそをついた契約→
詐欺罪(10年以下の懲役)
■(玄関扉への)マーキング→
器物損壊罪(3年以下の懲役、30万円以下の罰金)
■身分を偽った勧誘→特商法第3条違反が成立する違法行為
どういう組織なのか
●脅迫による押し売りは日常茶飯事であり非常に迷惑な存在であるが、売り上げにかかわるため新聞自体がその問題点について記事にしたり啓発することはほとんどない
●新聞社は勧誘トラブルについて「別会社、取引先だから関係無い」という態度をとっている
●新聞発行部数に比例し、朝日新聞と読売新聞の販売員に関する苦情がとりわけ多い
●新聞拡張団の中には暴力団の構成員が相当数いるといわれており、暴力団の重要な資金源となっている
●販促品として使用される(あまった)野球のチケットが大量にダフ屋に流れている。このような形態から新聞は「エリート(もしくはインテリ)が書いてヤクザが売りバカが読む」と揶揄され、新聞界最大のタブーといえる
●啓発は専ら、国民生活センターや各地の消費者センターが行っている
被害者の意見
●アメリカだと、人の敷地に無断で踏み込むと射殺してもOKだったよな。日本でも、あけたドアの隙間に足突っ込むような奴には実力行使できないかな。あれは一種の家宅侵入だろう
●そもそも、ドアをあけるな「近くに引っ越してきたものです」「引越しの挨拶にきました」これは100%拡張員。のぞき窓から姿が見えなくても、ドアをあけるな。死角にいるぞ
●人との関わりが希薄になったのはお前らみたいな社会のゴミがいるせいもある。最初はちゃんと出てたんだけどね
●酷い読売新聞の勧誘がやってきた「読まなきゃ外に置いときゃいいだろ!」2009年12月23日08時57分 / 提供:ガジェット通信