池袋パルコの
アルゴンキンに就職が決まった。中途採用の初出勤で緊張していた。
朝礼で簡単な紹介を受けたあと、それぞれの持ち場へ散っていく従業員たち。自分は何も分からずボーっとしていると店長らしき人物に、
「早く仕事見つけて働かないと!」
と発破(はっぱ)を掛けられ、慌てて先輩にくっ付いて仕事をする事に。
とりあえず付いて来いと言われエレベーターへ向かった。
途中、なぜか馬を引き連れたゴロチンと会った。
パルコに出張に来ているというのだ。(う、馬を連れてですか!!)クレーム処理のためだと言い、「あ、あそこにクレーマーさんがいた」と言って、ギャルっぽい女性を指差していた。
「自分も仕事中なので」
などと言ってエレベーターへ急ぎ乗った。するとそのエレベーターはタワーハッカーのように急降下したのだ。
エレベーターの真ん中には穴が開いていて、そこからオレは真っ逆さまに地上へ落下してしまった。
先輩や他の従業員は、「落ちた」「やっぱり落ちたか」などと言っていた。
落ちた先は隣接する建物の屋根で、たまらずしがみついた。
体育館のような半円状の屋根に落ち、オレは滑り台のように地上へと滑り降りたのだ。
地上は夜のように暗かった。
隣に建物が建っているのだが、どう見ても廃墟。位置的にはさっきまで仕事をしていたアルゴンキンの入っているP’パルコが、実は廃墟だったというような感じだ。
三人組くらいの男達がやってきて、実はこの建物の敷地内に死体を埋めたと言っていた。
そこから飛んで設定は青森の実家。両親は長期の外出でいなく、代わりに家を借りているという夫婦が住んでいた。
旦那はあるアパレル会社の重役でいつも不在がちである。その間奥さんとオレが家に二人きりでいる事に、非常に嫉妬をしているのだ。
オレはこの夫婦に実家を乗っ取られないかと、非常に危機感を感じていた。しかし強く出れない自分もいたのである。その旦那はアルゴンキンの重役だったからだ。
ここで目覚まし時計が鳴り、現実に引き戻された。一体なんだったんだこの夢は・・・しかし、鮮明に思い出せる。
一見関連性が無さそうではあるが、登場人物やオレの身に降りかかった事などの点を線で結べば、なにか見えてくるかもしれない。
でも基本的に『落ちる』夢は良くない。しかも落ちた先が闇であり、死体遺棄の現場という設定・・・
また見てしまった、死体遺棄の夢。一体なんなのだ、たまに見てしまうこのキーワード。解明を追求するのが、オレの人生において何かしら、意味あるものだと思っている。
夢見の不思議 1