ベン-酒が少量であればあるほど、頭はさえて血は冷ややかになる。
アメリカの牧師ベンの言葉であるが、オレの知る友人ベンは、大量の酒で血を熱くするのが好きである。
6/17の事だ。
長瀞から戻り、和光樹林公園でビールを飲んでいた。
長瀞オートキャンプ場 【2009/6/16~17】 with バイク
すると電話が鳴ったのである。それは旧友、マモルからであった。
「あ、お久しぶり。今ちょうど入間基地に来てるんだよ」
彼は自衛隊員である。青森の三沢基地所属だが、たまに出張で埼玉の入間基地に来ているのである。
偶然にもタイミングよかったその夜、池袋で飲む事になった。彼とは正月以来だ。
青森年末年始 【2009】
急な飲み会だった。池袋の西口で待ち合わせ、
豊田屋へ行った。
数時間がぶ飲みをした後にマモル、ラーメン食いたいを連呼するので豊田屋をあとに東口へ移動した。
下記動画参照
東口の三越裏から八戸行きの深夜バスが出ている。よくこれで帰省したよ、などと途中に話しつつ。
学生時代によく通った中華料理屋、
『玄や』へと向かった。
ここに来るのは数年ぶりである。
いつもなら西口だけで事を足らすのに、今思うと導かれるように東口へと移動したのだ。酒大明神が成せる、お導きといいますか・・・
店に入ってすぐ、それは起こってしまったのだ。
なんと飲み仲間のベンが、店内で飲んでいたのである。
「おお~!なんでいるの~」
などと交わした。
彼はかなり見境のなくなるドリンカーだから、一緒に飲んでいた職場の同僚たちはちょっと引き気味のご様子であった。
ふら~りこちらに近づいて来るベン。
オレたちと合流したご機嫌なベンは同僚たちから放置され、ついにこちら側へ宴の席を移す事となったのである。
「じゃあオレあっちで飲むんで失敬」
なんたる偶然。池袋に飲食店は、星の数ほどあるのに。
たまたまその時間帯にたまたま気まぐれで選んだその店に、日本に数えるほどしかいない友達に会ったのである。
「おお~久しぶりだなこいつぅ~」
しかもマモルとベンは10年ぶりくらいの再会であった。10年ほど前に恐山ツアーに出たときに、八戸の金浜で飲んで以来である。
多分きっと人間同士の付き合いって必然なのだ。友人というのはなるべくして、そして会うべくしてあるのかもしれない。
そんな奇跡を思うと、とても不思議だなあって感慨深くなってしまった。
まあ、あまりのベンの酔っ払いに、多少マモルは真顔になる時もありましたが・・・(笑)
マモルは翌日早くに軍用機で三沢基地へ飛び立つとの事だった。だから早めに池袋で別れた。
オレはベンちゃんともう一軒居酒屋へ。もちろん、記憶が無くなるまで飲みました・・・
翌日朝九時くらいにベンから電話が掛かってきた。
「あ、オレだけど。昨日どうやって帰ったか全く分からんワハハ(笑)記憶がラーメン屋から飛んでるわ(笑)」
と、意外に朝から元気なベンであったのだ。
ラーメン屋からって・・・もしかしてマモルとの再会も記憶にないんじゃ(笑)ま、いつもの必然の日常か。