「とんでもございません」は誤った言葉遣いだという。
結構耳にするが、「とんでもありません」も同じく間違った日本語だという。
「とんでもない」で一つの言葉なので、この場合の「ない」というのは、「切ない」「つまらない」「くだらない」の「ない」と同じなのだとか。
つまり、「とんでもございません」というのは、「切なございません」「つまらございません」「くだらございません」というのと同じなのである。
「とんでもない」をより丁寧な表現にするならば、「とんでもないことでございます」が正解であるが少々くどいので、「とんでもないです」で充分だろう。
まあ、オレの日常では使うシーンはあまりないけど。
最近世間では、「
ファミコン敬語」なるものが蔓延しているとか。ファミコンとは、ファミレス、コンビニの略である。マニュアル化接客時代に登場した間違った言葉遣いという事かな。
代表的なものに、
①「よろしかったでしょうか」
②「○○のほう」
というのがあるようだ。
①「よろしかったでしょうか」
→数日前の内容を確認するときは正しい言い回しである。しかし、たった今注文を受けたものを指して「商品は○○でよろしかったでしょうか」は不適切なのである。なぜ今聞いたばかりの事を過去形で確認する?もう記憶が曖昧になったのか?という事になるらしい。
②「○○のほう」
→ほう、とは方角を表す日本語であるから、それ以外での使用は不適切のようだ。×「商品はこちらのほうですね」 ○「商品はこちらですね」
以上を踏まえ、「商品のほうはこちらのほうでよろしかったでしょうか?」ときたら最悪なのである。
もしオレが営業の仕事をしていて売りたい商品があるとすれば、こういう言葉遣いには極力気を付けるだろう。相手への正しい言葉遣いは、商品への安心感にもつながる・・・はず。
しかしいくらファミコン敬語が間違いであると指摘されても、そういう接客が普通になってきてそれに慣れてしまえば、逆にファミコン敬語じゃなければ失礼な風潮に変わっていくのだろう。やはり言葉って変化するんだなあ。その時代時代で何が正しいかというのは、やはりその時の多数決か。
ゆれている「とんでもございません」
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