昨日封切りだった『
地球が静止する日』を観た。
つまらん!に尽きる。
地球が静止しないように人類は悔い改めなくてはいけない、そうだ、人類は変わらなくてはいけない、「CHANGEだ」「そうだ、チェンジだ!」と、やたらと映画内でチェンジを連呼していた。あれ、これって今年よく聞いた言葉だなと思った。
プロパガンダ映画に感じた。メディアがこんなつまらん映画を絶賛するならば決定的だ。「
ユナイテッド93」の賞賛にも似た意図を感じざるをえないだろう。
共感できるところはある。たとえば人類がいないほうが地球にとっては良いという所だ。その地球にいさせて貰うためには、やはりCHANGE(チェンジ)が必要だというのだが、具体的にどう人間が変革すべきか映画では明確にされていなかった。
地球がダメになってしまう漠然とした脅威に、人間がどうチェンジすべきか具体的に分かる事は絶対に無い。そんな中にあって堂々と、もしかしてこの人なら良いチェンジをしてくれそうだと期待させるようメディアは誘導するのだから、タチが悪いのである。
オバマ氏を911に匹敵するような衝撃的事件に巻き込ませ、アメリカ国民に残されたかすかな夢の完全崩壊という形をとる予想が出ているのだが、真相やいかに。
崩壊を(意図的に?)させてその責任をオバマ氏に全部押し付けるのかな。残念ながらそれは起こってしまったとメディアに導かれ、次の一手を世論に問う。いや、そんな民主主義すらも崩壊している状況下だろうか。
昨今のアメリカ衰退を目の当たりにすると、信憑性が増してきて恐いのだ。
国民が投票で選出した大統領という事に(表向きは)なっているから、それを選んだ国民にも責任はあるという上手いシステムになっている。だから大統領の下した決定による暴動や反乱は極力抑えられるというのだが・・・。
チェンジがどう地球や人間にとって良いのか明確にされないのは、昨日観た映画でもこの現実社会でも同様ではないか。その幕開けを示唆する映画だったような気がしてならない。