中学の頃の国語で、敬語の正しい使い方を学習する時間があった。
『父親の上司から家に電話が掛かってきた時の対応の仕方』
みたいな設定だったと思う。
電話で、
「お父さんは家に居ますか?」
と聞かれたら、
「いいえ、お父さんは家に居ません」
ではなく、
「いいえ、父は家に居ません」
という様に、他人には父、母、祖母、祖父としましょう。という学習内容だった。
しかしオレは、
「お父さんは家に居ますか?」
と言われたら、
「いいえ、居ません」
と、省略して言うのがスムーズじゃないか?その方が自然じゃないかと思った。誰を指して所在の有無を聞きたいのか、明確である。
先生にそれを言うも、当然取り合ってはくれなかった。
脳内で瞬時に伝えたい事を要約し、スムーズで分かりやすい言葉のやり取りが出来るようにするのが、そもそも国語を学習する理由だと思うのだが、先生は特にそこら辺は気に留めていないようであった。