実家に帰ったときに置き忘れてきた洋服を、
「そのうち送るよ、食料も付けて」
とお袋から言われていたのだが、帰省が終了し一ヶ月を経過しても未だにこちら首都圏に郵送されてこないので、実家に催促の電話をしてみたのだ。
「モスモス、そちらはモスバーガー八戸駅前店ですか」
「あら、どうしたの?」
お袋が電話に出た。
「・・・頼んでいた郵送物がまだ来ないなあって、ふと思ってね。いつでもいいよと言ったけど、いくらなんでも遅い(笑)」
「ははは(笑)色々忙しくてね~ふふふ(笑)」
専業主婦なのに、そんなに忙しいのか!?
「最近、うちの倉の整頓で忙しくてね~何日も掛けてやっと終わったわ」
「ふーん」
「あんたの幼稚園から中学校までの持ち物とか宿題とか、全部倉庫に保管していたからね~それらの整頓を最近してたのよ。ふふふ(笑)」
「そんなに沢山あったんだ!?」
「沢山なんてもんじゃ焼きよ、どんだけ~(笑)」
「・・・」
「でもね、なんで整頓するだけでこんなに何日も掛かったかと言うとね・・・ふふふ(笑)」
「なんでなの?」
「あんたが幼稚園とか小学校の時に書いた絵とか日記とか、整頓してるとダンボール箱の中からたくさん出てくるのよ~(笑)」
「ほぉ~」
「あなたの思い出が出てくるたびに、その場でお母さんは読み返しちゃって」
「ふーん、それでそんなに時間が掛かったんだ?」
「そうそう(笑)あんたの日記とか絵日記とかすごく面白くて、倉の中で大笑いしながら読んでたわ~それで気付いたら相当な時間が毎回過ぎていて、いつも整頓がはかどらなかったわけよぉ(笑)」
「へー、そうなんだ~」
「でもやっと倉庫が片付いて良かったわぁ~。思い切ってそれらを全部捨てたからね~」
「捨てた・・・んですか」
実家に残してきたビックリマンシールだけは唯一、生存の確認ができたから良かった。