黒夢は、夢を否定する由来のバンド名だという。
夢は不思議だ。なんで見るのだろう。
気のあるクラスメイトとオレが主演の官能夢を見た翌日に、その子と学校で会うのは気まずい。
太った女に追いかけられたが、鉛のように重い足。全速力で逃げられず犯された。
LIVE前夜に、お袋にせまられる夢を見た。その自己分析結果はまだ出ていない。
どうやらオレはよく寝言を言うらしい。
【寝言に返事をするのは良くないという迷信がある。そのまま夢の中にだけ生きて(by YOSHIKI)、起きて来なくなるらしい】
「どんな寝言を言ってた?」
と聞くとよく、
「寝言は標準語じゃなくなってるから、
翻訳不能」
と言われる。過去の思い出が夢に出るのだろうか。夢の舞台はいつも青森?恋しいのだろうか。夢分析は面白いな。
寝言は酔っ払うとさらに顕著で、エクソシストのようだったと言われたこともある。
やはり何かに取り憑かれているのだろうか。
エクソシストになったのは京都ツアーLIVEのホテル内での事らしい。市内でべらぼうに飲み、何かを蹴っ飛ばしたらしいが、神仏に纏(まつ)わるものだったかもしれない。すまん京都。
寝言も遺伝だろうか。父親の寝言もひどいようだ。
「ヘビだ!」
と夜中に叫んだり、
「1!2!3!」
と言っていたこともあったらしい。(母親談)
実家の飼い猫、キヨハルの寝言はかわいいが・・・どんな夢を見ているのかと考えてしまう。きっと、家族と過ごした少ない記憶の夢だろう。
泥酔時に夢は見ない。なぜなら寝ているというより、気絶に近いからだ。
変な酔い方で寝ると、決まって見てしまう夢がある。
ゾンビに追いかけられる夢と、死体遺棄をする夢だ。
ゾンビの夢は多分、小学生のときに見た「死霊のはらわた」のトラウマだろう。
R指定も無い時代だ。ちょっと刺激が強すぎたかもしれない。お陰でゾンビ大好き大人になってしまった。
分からないのが、死体遺棄をする夢だ。
設定は現代であり、オレもその年齢で登場する。誰の死体かは分からない。殺害したのはオレではなく、死体遺棄を手伝った事のある過去を持つオレ、という設定なのだ。
死体は未だ見付かっていなくて、行方不明という扱いになっている。死体のありかをオレは知っていて、たまに夢の中へ見に行くのだ。
このまま見付からないで欲しいと、夢の中で願っている。なんでこんな事をしてしまったのかと、悔いてもいる。
そして目覚めたときに決まって、「夢で良かった」と安堵するのだ。
ゾンビと死体遺棄、共通点は死体か・・・
そのキーワードで紐ほどけば、何かが見えて来るだろうか。
オレの想像では多分、遺棄されたのはオレ自身なのだ。封印(殺)した、ROCK感染以前の自分なのだ。そういえばこのブログも、DRIVE AFTER DEATH(死の後に駆動しろ)だった。
揺らいだとき、不安に陥ったとき、心が少々弱った時に、遺棄したはずの自分を夢の中に探しに行ってしまうのかもしれない。
目覚めて安堵するという事は、やはりROCK感染状態が心地いいということか。
今度、勇気を出してその死体の顔を見てみようと思う。
ゾンビと化した自分自身に襲われるという、パラドックスが生じたりして。