あまり乗り気では無かった。
正月のディズニーシーなんて、めちゃ混んでると思った。しかし行ってみると、ストレスを感じるほどの混み具合でもなかった。
オレは一度行ったことがあったが、皆は初めてだったために凄い頼りにされ、少々プレッシャーであった。
やはり小さい姪が中心である。アトラクション系は敬遠し、皆で体験できるようなショーを中心に回ろうとオレは考えた。付いて来い、ものども。
しかし、これがどれを見ても意外に面白いのだ。
マーメイドのゾーンにある、アリエルと海の仲間たちが競演する館がある。どうせ子供向けだろう、と思っていたが全然違った。
仕掛けも大掛かりだし、最高に楽しいものだった。ヒトデに扮したアミューズメンターはダサかったけど。
アラビアンゾーンでは、3Dメガネをかけて立体的になる画像を観るのだが、これもまた楽しかった。
立体画像と舞台で演じるアミューズメンターが融合され、一つのショーになっているところが斬新に感じた。
時折目の前まで迫ってきた立体画像に、ついのけぞってしまった。姪を見ると、オレと同じタイミングでのけぞっていたので笑ってしまった。今度コンビで芸でもやろう。
船に乗ったり汽車に乗ったり、中々楽しいものだ。はっと気付くと、いつの間にかウォルト・ディズニーの策略に、まんまとはまってしまっている自分がいたのだ。
ファストパスを駆使してのアトラクション乗車も、アトラクション嫌いの叔父や伯母からパスポートを借り受け要領よくGETし、長い待ち時間のストレスなく乗れた。
タワーオブテラーは一番人気で乗れなかったが・・・
オーラスに近づいてきたので、妹と共にハードアトラクション系をガンガン攻めた。
アトラクション搭乗の際、シングルパスなるものが便利だった。一人で搭乗する人は、ファストパスがなくとも優先的にあまり並ばなくても良いレーンでよかったのだ。
普通に並ぶ人の10/1の待ち時間で済む。妹とは別にカップルでもないし、それを駆使した。
妹とオレ、後ろ姿そっくりだな
アトラクション搭乗の際、お互いを知らないシングル同士が4人席に通され横並びになるのだが、結局は妹と隣同士になり、しかもシングルパスを使う人が後続にいなかった為、4人席に妹とオレの二人きり、というなんとも嬉しいような気恥ずかしいような、そんな状況にもなった。
中々タイトにこなせた、ディズニーシーのアトラクション巡りだった。
正月ミッキーは、正月仕様の着物を来てパレードをしていた。
レストラン付近も通るので、ビールを飲みながら無表情で見ていた。
ミッキーの声は顔と声の不一致さにとても違和感があるのだが、それを感じているのはオレだけだろうか。
昔のミッキー はそんなんじゃなかったはずだし。
短気で凶暴的で言葉も悪かった、デビュー当時のとんがっていたお前に早く戻ってくれよ。そして一緒にヘヴィメタをやろう。明日からデス声でよろしく。
姪はミッキーのいない青森に数日後、帰るだろう。ミッキーはNY出身で、緯度的には八戸と一緒という共通点がある事を今度教えようと思う。
もしミッキーがいない事を嘆く事があれば、八戸にはいかずきんズがいるじゃないかと慰めるつもりだ。