ここは所沢。
修行僧しか来ない、人里離れた古寺に我、毎週通わん。
ある時師は語れり。
「先進者のギターソロ、完コピに近いくらいに耳コピをし、その真髄を知ろうとするは、是、ギター道をまい進する者においての、道理至極とす」
なるほど・・・・聞き入るわたくし。
「感服」
家に戻り、エックスの、紅のソロを弾いてみる。
好きこそ物のあはれなり!?・・・とは言いつつも、大変だぜ「紅」!
意外に難しいんだよな、これをキレイに完コピ目指すのは。
しかしやってみる。
【X 紅ソロ】
①まずはソロ導入部、ハーフミュートのテケテケ。
メタル奏法の基本中の基本、ハーフミュート。コイツをわりと高速で刻む。
テケテケは、べンチャーズのテケテケ的なモノと想像すればいいのかな?
ハイポジションで2-3弦のハーフミュート刻みは、キレイに出すのが難しい。
5-6弦ハーフミュートのザクザクは、メタルリフの基本だから出来て当たり前ではあるが、高音弦でのハーフミュートでこの速度を維持するのは、意外に大変。
更に頭にプリングオフが入る。コイツをオフして、即ハーフミュートの刻みに入らなくてはいけないので、更に神経を使う。
しかしここに、トレーニングのやりがいがある。
一音でもミュート音じゃなかったり、プリング外し&一音でもピッキングを当てられず、その音が鳴らなかったら、ウンコギタリストとする。(鬼のトレーニングを自分に課す(笑))
②導入部のテケテケの次は、大きく流れるメロディラインだ。
一瞬のブレイクから、単音引きのメロディが裏でスリングから突入するので、ブレイクは弦移動後に音を切り、その一瞬のスリングを行う弦に添えておくと、余計な音が出ず、美しく決まるようだ。
後半部、PATAの野郎が3度下でハモってくる。最後のチロリロリーロー♪(
チカチーロみたいで聞こえが悪い・・・をスタッカート気味にチッチロリーローと行くのか、PATAパートを弾くヤツと事前に決めておかないと、はずすので、注意が必要。
③次はプリングの応酬である。
プリングも、メタル奏法、ハッタリ早弾きにはとても使い易い。ピッキングせずとも音が鳴るプリングは、右手もあまり疲れないし、音が沢山鳴るから、いっぱい弾いてる感を与えられるのでありがたい。
上昇時のポジション移動を滑らかに出来たらクリア。
PATAパートもメンバーにいるってのなら、プリングオフのタイミングをカッチリ合わせないとダサイ。合わない様なら、PATA役は解雇した方が良いでしょう。
④後半部に移行するためのブレイク的間を挟む、ギターだけになる、3連フレーズ。
スコアにはトリル奏法だ、と言っているが、どう聞いても、丁寧なHIDEの3連に聞こえる。2弦15-18フレット間をトリルしている、と言ってるのだろうが、それは違うはず。
2弦は15-18フレットのハンマリングをしながら、3弦開放を一緒に3連ピッキングするって表現が近いかも。
⑤大きく流れるメロディラインに移行。LIVEではTOSHIが「HIDE~!」と叫ぶ所である。途中リズム隊とユニゾンになる所がある。一瞬のチョーキングUP&DOWN、そこをカッチリ決めればいい感じ。
⑥早弾きフレーズに移行。後半部につながる部分(ああ~文章だと分かり辛い)に、演歌で言えばチョイナチョイナ的な早弾きがある。それの導入のタイミングが難しい。
これを上手くリズムに乗せて決められれば、ここはクリア。因みにオレは微妙にごまかし気味DEATH。
⑦早弾きの終了辺りから、PATAの野郎がソロの終焉に向かうようなフレーズを入れてくる。
ハーフミュートのオルタネイトのザクザク刻みだ。それにユニゾンで絡み始める。
~終了&サビへ
やはりこう自己分析してみると面白い。
実際にギターを弾きながら分析を進めたら、もっと色々な部分が分かるはずだ。
桃色のくもを飛ぶHIDEに捧ぐ・・・