都心以外のライブハウスは正直不安があったのだが、蓋を開けてみれば、凄くいいライブ経験を出来て良かった。オレのバンド人生でもこの収穫は大きかった。
11/29に出演させてもらった、茂原クローブの話しである。
うちらの認知度があれな理由もあるのだが、都心のすかすかライブハウスではなく、ライブハウス自体にお客さんが付いているのか、おそらくRÖUTE目当てでは無かったお客さんも、酒とロックが好きでここに来ている?応援してくれたり歓声をくれたりしたのだ。お客さんがとても温かかった印象。
都心のライブハウスではお目当てのバンド以外には歓声は上げないし、よほど興味があって引き込まれなければ、見向きもされないと思う。
ここで初見の人の心を掴む魅力をRÖUTEは発信しなくては、なのだが、都心のライブハウスは人が居ないからどうしようもない。
ライブハウス自体に客が居ないから、身内以外の初見の人は具体的に誰かと言えば、身内が連れて来た客と、対バンの客(こちらに乗り換えるとかそういう浮気はバンド側もいい気分ではないだろうが)に限られるのではないか。
ふらりと、たとえば池袋手刀に飲みに来てたまたまRÖUTEのライブを観て心掴まれ、ライブに通うようになる・・という展開は、まず望めない。
じゃあどうすればいいのか、ライブをやればやるほど人が減っていく、結局来てくれるのは身内・・・
この手があったかと思ったのだ。地方のライブハウスは他に娯楽施設がないのか(失礼!)、そこに飲みに行く感覚で、お客さんが入っているのではないかという期待。
現に茂原クローブの周りは民家だらけで、近くに唯一確認できたコンビニというか商店も、19時半にはクローズしていて、周囲は真っ暗で星が綺麗だった。
気合の入った面白くてかっこいいバンドの演奏を見れるなら、繰り返して申し訳ないのだが、他に娯楽も無いし、暇つぶしに見に行ってみるか!と、そんな展開を望めるのではないか。
うちらは、ライブを観てくれさえすればきっと心を掴めると思っている。ライブハウスに人が居て一度見てさえくれれば、また来たくなる、そんな曲をやっているしパフォーマンスをしている自負がある。
まあ弱気な時は、このブログでRÖUTEの情報を日々発信しているも、それでも集客が出来ていない時点で、やはりまだダメなのかな・・と悩んだりもするのだが。
Dカネコ君も言っていた様に、戦国時代でもまずは地元を制してからが基本、オレとB浪岡が同郷なのはすごくバンドにとってメリットだから、それを存分に生かし、じゃあ八戸ROXXでやるか(笑)!なんていう企画も飛び出しているのだ。
八戸ROXXはまあ遠いので(笑)、茂原クローブは千葉なのだが、まずは都心以外の、たとえば群馬とか栃木とかそんなに遠くない地方都市でのライブ展開をしてみるのも、ありだなと思っている。
都心には無いあんな盛り上がりを、三度も繰り返して殴られそうだが、千葉の茂原市という聞いた事も無かった、おそらく行く事も無かっただろう地で経験できたのは、驚きだったのだ。
あまりピンと来ていなかった金子君からよく言われていた、地方をまずは攻めて・・というのは、この事だったかと開眼した。
対バンをしたこちらも3Pバンド、George Jyageezもオレは好きだと思ったし、もう一度観たいな~という対バンはいままでオレはほぼ無いのだが、George Jyageezはまた観たいと思った。
世界観に共感する部分があったし、RÖUTEみたいにちょっと面白い歌詞で、お客さんもその場で歌えるような分かりやすい曲展開、これは凄いと思った。楽しい雰囲気にライブハウス全体が包まれていた。
一緒にイベントとかやりましょう!とも意気投合したので、すごい良かったと思う。
また絡みたいし、自分の身内にも観てほしいとも思った。そもそも一緒にイベントをやりましょうって、そういう事だよな。一番近しい存在の身内を楽しめさせられないようなバンドと、イベントを組んでどうなのだRÖUTEこの野郎、という話しだ。
とにかく、「え、茂原・・・」と正直思っていたのだが、やはり何でもやってみる事が大事だ、と思わされた。全く予想もしなかった結果が待っていたのだから。
都心のライブハウスは死んでいる。オワコンだ。
地方の活気あるライブハウスファンに、RÖUTEを輸出してやる。来年はこの展開で行く!