都市伝説が好きでたまにそういうサイトを眺めている。
ウソのようだがホントのようでもあるグレーな都市伝説が好きである。
その中でも、トトロに隠された真実というのがなんだかあり得そうで面白いと思った。
都市伝説一覧
①トトロは死神、あるいは冥界への使者であり、トトロに会った人は死が近い、もしくは既に死んでいる
②猫バスは魂を冥界へ運ぶ乗り物
③メイは行方不明になったときすでに池で水死していて、物語の後半からメイの影が無くなっている
④さつきはメイの魂を救うためにトトロの元へ行き、自ら冥界への扉を開けた
劇中でさつきとメイは死んでいるという裏設定になっているというもの。
猫バスが最後に行き先のところに「す」と表示してある。「す」は五十音表示で「し」の後ろ。つまり死後。
それを裏付けるのが病院でのラストシーン。
さつきとメイはわざわざ母親に会いに行ったにもかかわらず、母親に逢わずにメッセージ付きのトウモロコシを窓辺に置いているだけ。
そして母親は、さつきとメイが座っているはずの木の方を見て、
「今あそこでさつきとメイが笑ってたような気がする」
と意味深なセリフを言っている。母親にはさつきとメイが見えていない。それはすでに二人が死んでいるからである。
その他にも、母親が入院している病院のモデルとなった実在の病院は、結核の末期患者が療養する病院なので、母親はその後亡くなってしまう。
父親が劇中で書いている原稿は、死んでしまった我が子(さつきとメイ)を題材にした小説で、父親の想像で生まれたお化けが「トトロ」である。
となりのトトロは実際に埼玉県(所沢)で起きた
「狭山事件」を題材にしている。
この「狭山事件」とはどんな内容なのか、となりのトトロとどう関係してくるのか。
1963年5月1日に埼玉県・狭山市に暮らす女子高生が誘拐され、強姦の後に殺害された。
間もなくして容疑者が逮捕されたのだが、この事件には部落差別問題、警察の初動捜査のミス、被害者をとりまく人達の謎の自殺(被害者宅の元使用人、被害者の姉・兄・養豚場経営者の兄・犯人と疑われていた通報者、事件を追っていたフリーライターが不審な事故死)など、様々な問題点を含んでおり現在にも続く冤罪事件となっている。
そしてこの「狭山事件」と「となりのトトロ」には奇妙な共通点があるという。
まず、となりのトトロの舞台は埼玉県所沢市だが、事件のあった狭山市と隣接しており、さつき(=皐月)とメイ(=May)は、どちらも5月を表す名前であり、物語も事件が起きた月と同じ5月の設定である。
また、劇中の景色は事件当時の狭山市そのもので、狭山丘陵には母親が入院している七国山病院のモデルになった病院もある。
さらに、事件の被害者となった女子高生の母親は病死しており、唯一事件の犯人と会ったという姉がいたとか。
事件の時、姉が行方不明になった妹を必死に探している姿が目撃されており、劇中でさつきがメイを探し回るシーンを連想させるとか。
そして妹の酷い殺され方をした遺体が見つかった時に姉は錯乱状態に陥り、
「猫のお化けを見た」「大きな狸に会った」
と、謎の言葉を発したと伝えられている。
これが事実だとすると「猫のお化け=猫バス」「大きな狸のお化け=トトロ」を連想させる。
宮崎駿さんは世間から左翼的な人と言われることも多く、独自の視点から狭山事件を解釈し、当時の日本を象徴する出来事として「となりのトトロ」に盛り込んだのはないかといわれている。
東奥日報2010年10月13日にて宮崎駿氏のエピソード